ライサワーブレッドの準備

 昨日の教室は、ライ麦パンだったのだけれども。

 2本立てで同時に作ったそば粉のパン(パンドサラザン)のブータン蕎麦粉に、すっかりお株を奪われた形となりました。

 「あ、本当だ、あ、あ、青い…」

 ブータン蕎麦粉パンの色に、ギョエッと驚いたのは、私だけではなく、教室のみんなも同じ。まるで、お抹茶を混ぜたような色。香りも日本のものとは違う。

 昨今、ライ麦パンなんざあ、そうこう珍しいものではない。

 でも、ブータン蕎麦粉のパンは、確かに珍しい。見た目もカッコイイ。みんなが、大喜びで持ち帰ったのは、ブータン蕎麦粉パン。滅多にお目にかかれるシロモノじゃないもんね。近年、やっと観光客を受け入れるようになった秘境の国。ブータン産のそば粉ですら、まだまだ、私たちにとっては珍しいものです。

 が、しかし。北海道産ライ麦パンの名誉にかけて、インパクトのあるライ麦パンをあみださなければ。

 当教室の自然発酵種を使うと、わざわざクソメンドクセーく、サワドーなどを起こさなくても、いとも簡単にライ麦パンが作れてしまう。

 教えるほどでもなく、習うほどでもないほどに簡単に・・です。
(だから、そば粉のパンも2本立てにして、内容を充実させる必要があったのですが。)

 唯一の難点と言えば、酸味がないことです。食べやすいと言えば、食べやすい。でも、やはり、ライ麦パンには、多少の酸味も期待したい。

 ライ麦パンに酸味をつけたいときは、いつもの発酵種とは別途に、酸味付け用のサワードーを作って適量を添加するといいのです。

 ライ麦、元種、ヨーグルトを(量はテキトーでいい加減です)ぐちゃぐちゃ混ぜて、温かい所においておき、発酵させます。翌日、また、ライ麦粉と水をぐちゃぐちゃ混ぜ合わせて、温かいところで発酵させて…を何日か繰り返すうちに、酸っぱいドーができあがります。(乳酸菌や酢酸菌が増殖されるせいです。)

 この酸っぱいドーを普通のライ麦パン生地の中に、適量加えて生地を捏ねます。調子に乗って加えすぎると、生地が酸化しすぎて失敗する。酸味の風味づけ程度の気分と量で十分です。

 写真のドーは、今さっき仕込んだばかりのものなので、まだ、全然酸っぱくはないです。

 適度な酸味がついたら、ライ麦パンに使用します。(数日もすれば、立派に酸っぱくなりますよ。)

 ナッツやドライフルーツを入れた酸味のあるライ麦パンって、美味しいですよね。

 さて、本日から、うかたまの撮影用のパン作り開始。当面、パン屋さんみたいに、毎日、パン焼きですわ。大忙しだけれど、大好きなことやっているので、本望ですわ。