スッピンのガトー・オ・ショコラ

 本日、二度目の更新です。

 只今、焼き上がったばかり、アチチチチ〜!化粧前のガトー・オ・ショコラです。

 これがスッピンのお顔。スフレみたいに、刻一刻と萎んでいきますよ。完璧に地盤沈下する前に、大慌てで写真を撮りました。

 今回の配合は、また、ちょいと変えてしまいました(コロコロ変わると申し上げておきましたでしょう)。
 今回の使用はブラックチョコではなく、セミスィートのミルクチョコ。20gほど多めに増やしました。小麦粉を減らして大さじ2、ココアパウダーを大さじ2。

 焼きも浅めにして、中を少しねちっこくしてみようと。

 まあ、少しの違いですけどね。でも、食感や味わいは変わります。

 えーとですね…。

 なんで、月並みに「ガトー・オ・ショコラ」をしつこく載せているかと申しますと。

 実は、これ、チョコレート細工のお菓子づくりに失敗したチョコレート(もしくは半端に余剰したチョコレート)を無駄にすることなく有効活用できるからなんです。

 形が変に仕上がってしまったチョコレート細工、ブルームを起こしちゃったトリュフ、テンパリングしてボウルの底に残った半端なクーベルチュール、クーベルチュールをトランペしたときに、滴り落ちた涙粒のようなチョコレートの粒々。

 捨てちゃダメだよ!

 このようなものを集めて、ポリ袋に保存しておきます。あっという間に150gくらい貯まっちゃうんだから。

 150gもあれば、立派に「ガトー・オ・ショコラ」が1台作れますよ〜。どうせ、湯せんで溶かすのですから、チョコレートの「見た目」なんざあ、どーでもいい、関係ないっす。

 もー、このケーキは、トリュフ作りの救世主、テンパリングクーベルチュールの救いの女神。

 テンパリングのチョコは、ボウルの底に必ず少しは余るからね。

 ガトー・オ・ショコラ以外では、ブラウニーなんかにも有効利用できますよ。

 ささ、トリュフやテンパリングに失敗しちゃった方、やけにならずに、失敗作もあまりモノも、大事に取っておいてね。

 そして、ガトー・オ・ショコラに作り変えちゃってください。(作り方は、この画面の前のブログに書いておきました)。

 14日まで、まだまだ時間はあるぞ。頑張れ、フレ〜、フレ〜、ふられるなよな〜。

ガトー・オ・ショコラ

 この時節には、あまりにも月並みなお菓子なのではありますが…。

 ガトー・オ・ショコラです。

 このチョコレート菓子の配合(レシピ)は、いろいろと数多くござーますわね。

 キャトルカール的配合で作ると、パウンドケーキのようにしっかりとしたケーキになりますし。

 小麦粉を思い切り減らすと、中はねっとりしっとりのプディング風の口当たりになりますし。

 ですから、レシピの数字なんて、自分の好みでいいと思うんですよ。

 あたくし、今回はクーベルチュール(=ショコラ)・ノワール、つまり、ブラックチョコレートをたっぷりと使い、小麦粉を少なめにして、でも比較的しっかりと焼きこんで中まで火通しをしてみました。(→日持ちさせたかったのです)。

 一応、今回のレシピを書いておきますね。(毎度コロコロ変えちゃうけれど)。

クーベルチュール・ノワール120g(こまかく刻んでおく)、無塩バター50g、生クリーム50ml、薄力粉大さじ3+ココアパウダー大さじ2(合わせてふるっておく)、卵黄(大)3個+砂糖大さじ3、卵白(大)3個+砂糖大さじ5、バニラ酒(バニラ鞘をラム酒に漬け込んだ酒)適量

1・クーベルチュール、バター、生クリームをボウルに入れて、湯せんで溶かしておきます。

2・別のボウルに、卵白と砂糖を入れて、硬めのメレンゲを立てておきます。(ホイッパーは洗う必要はありません。次にそのまま使うので)。

3・別のボウルに、卵黄と砂糖を入れて2で使ったホイッパーで、もったりするまで攪拌し、1のクーベルチュール生地を混ぜ加えます。

4・3の中に薄力粉+ココアの粉を混ぜ加えます。

5・2のメレンゲと4の卵黄チョコレート生地を混ぜ合わせます。

6・紙を敷いた型(18cm)に流しいれ、160度前後で35分ほど焼きます。

7・焼き上がったら、紙を外し、バニラ酒を全体にたっぷりと塗っておきます。

8・1日以上たって生地が落ち着き味がなじんだら、粉砂糖を振りかけて切り分けます。

 私は切り分けてから、サワークリームを一さじとフルーツを飾り、粉砂糖を振りかけました。(フルーツやクリームは日持ちしないので、いただく直前に、切り分けたものに飾る方がいいですよ。つまり、食べる分にだけ、デコレーションするの。ケーキ本体は、日持ちします)。

 クーベルチュール・ノワールをたっぷり使うと、カカオのパンチがきいて、苦み走った大人の味になります。辛党好みのチョコレート菓子にしてみました。(もちろん、甘くてマイルドなミルクチョコレートを使ってもいいのですよ)。

 ボウル3個も使って、あとの洗い物が面倒なお菓子ですが、作り方そのものは難しくはありません。単なる別立て法の焼き菓子です。チョコがたくさん入っているだけです。

 焼くと地割れしたように膨れ上がり、冷めると地盤沈下します。なにかに飾り物でものっけなきゃ、ただの武骨な焼き菓子です。

 先日の教室で、カヌレだのスモーケアだのガトー・オ・ショコラだのって、中ねっちょり焼き菓子の雑談を交わしているうちに、久々に作りたくなってしまったのよ。

 見るもの聞くもの話すもの、なんでもすぐに食欲を喚起させ、食い意地やーらしく作りたくなってしまう。作れば、それだけで満足してしまい…。(結局は食べるところにはエネルギーが行き届かないわね。私、作る人、誰か食べる人つーやつよ)。

 ということで、今週はバレンタイン企画の追い込み週刊。