すね肉の赤ワイン煮込み

 寒くなってきたので、教室でも体の温まる煮込みスープを…。

 (ついでに、パンも作りなおしておきやんしたぜ)。

 (何の教室だっつーの?)

 尖がり帽子土鍋で、すね肉と野菜の赤ワイン煮込みのシュミレーション。

 お汁がウマいのよ、このお汁が!

 (え?肉と野菜?ウマいに決まっているじゃん。所詮、肉だもん)。

 とんがり帽子の蓋の対流熱が、面白いねえ。蓋には蓋の意味があるようです。

 鍋の中の空間が大きくなるせいだと思うのですが、熱するまでは、他の土鍋よりも時間がかかる。

 でも、いったん温まってしまえば、火を止めても一人でコトコト加熱を続けてくれるの。焦げないのよ、放っておいても。

 私の行動パターンは、台所とパソコンを行ったり来たり。普通の鍋なら、パソコン中に、よく真っ黒焦げにしちゃうけど、これなら大丈夫!

 もう、手放せないと思う。これだけ、美味しいものを毎日作って食べさせてくれた尖がり君。わたしゃ、すでに元を取った気分よ〜。減価償却済みっ!疲れもとれて、元気も戻ったし!ありがとう、尖がり君。

 これで、やっと書き始めることができる。「歳時記風・エッセイ仕立て・手作り調味料添えの…のんべえのための四季旬菜料理本」を。

 (仮タイトルが長すぎます)。

 今まで十何冊か本を出してきたんだけれど、ただの一度も素直に「料理本」として書いていなかったんですよ。

 次の本は「タイトルマッチ」ね。直球、本命、料理として勝負してみます。実用書のレシピ本には絶対にしたくない。本らしい本にしたいね。

 今は「本」らしい料理の「本」は少ないですね。売れっ子ブロガーのブログ経由、ブログ読者のアクセス数の多さに、販売数を見込んだ出版物が多いような気がする。

 「本」じゃないよね…。というか、「出版」社としてのプライドが低いと思う。確かに、人気ブロガーの毎日のアクセス数たるや、万単位の数です。それだけ、宣伝力は強いとは思うけど。そのようなものに依存せざるをえないほど、出版不況は深刻に長引いているんでしょうね。

 出版がネットで病んでいる。一緒に、私だって悩んで考え込んでしまいますよ。口に出さないまでにもね。(あ〜、口に出しちゃった)。私にとっては、死活問題です。

 イジイジと、めげた気分にも陥るというもの。

 んにゃっ、めげちゃあかん。美味しいもの食べて、モロモリモッコリ元気を出そう。