羽根のように薄っぺらな雲が空に流れ始めると、おわりがけの夏野菜いろいろを総動員させてミートソースを作り置きします。
うちのミートソースものは秋からの料理なのですが、材料に夏野菜は必須。トマト、ピーマン、ナス、シシトウ、玉ねぎ、ニンニク、セロリ、パセリ…。
ミートソースとは、名ばかりでして。
一身上の都合から、お肉は義理程度の量なんですわ。ほとんどが、野菜。
たくさんいただいた濃い味のトマト。なんていう名前なのかな?ティンカーベル?
親指の頭ほどの楕円形小型トマトちゃん。果物のように甘いの。果肉が緻密で、簡単には煮溶けません。ともかく、味が濃い!
これ、生のままいただいてもメチャうまいのですが、煮ものにしても、ドライトマトにしても、最高級のトマトですね。姿が美しいので、煮ものに使うのは、ちとはばかれるのですが…。
背に腹は代えられん。心を鬼にして、いざ、ボロネーズソースづくり出陣。
トマトは湯むき。他の野菜はみじん切り。塩コショウした挽肉をニンニクオイルで、よーく炒めてから、野菜を炒め、ブイヨンとトマトでコトコト煮込みます。隠し味には、赤ワインとみりん。(肉、はよーく炒めて肉臭さを取ってね。ミートソースは煮込んで作るソースですが、先ず、材料を中火でじっくり炒めてから煮込むのが、美味しく仕上げるポイントです)。
久々の煮込み作業。気分が豊かに落ち着きますね。ああ、夏が終わる、秋が来るんだな…と。コトコト煮える鍋の中をしみじみ見つめて時間が流れていきました。
やったね!ジップロックに4袋も!出来上がったミートソースを冷凍庫に押し込んで、一丁上がりだいっ。
ジャガイモやナスにのせて焼いても、パスタに添えても、ラザーニャなどのグラタンにしてもOKです。
秋風を感じ始めたら、教室でも登場するミートソース料理です。