食パン生地で@パン

 さてさて、今さっき載せたばかり桜の花ごはんの作り方の画面を早々に更新します。

 肝心要の@の花びらパンの方です。(そういえば、うちって、パン教室だったのよねえ…。居酒屋じゃなかったんだわ。なぜか、飲み屋の女将気分なのよね。)

 パンも、花びらイメージの成形でした。

 丸めた生地をつぶして、上にハム、チーズなどを置いて半分に折り、側面を綴じます。閉じた方ではない部分に、5か所ほど深めに切り込みを入れて広げ、二次発酵させて焼き上げたものです。

 クリームパンってありますでしょ。あの可愛いグローブ形のパン。あれは、綴じ目のほうに切り込みを入れるんです。

 で、このパンは、その逆側に切れ目を入れた成形です。グローブが、花びらに変わりますでしょ。

 ホントは、もっと長く成形して、両側をくっつけると、まさしく花形になるのですがね。その際は、円形のハムではなく、長いベーコンなどをフィリングにするとよいでしょう。

 このような惣菜パンは、食べきれる分だけの成形にして、残りの生地は小型の食パンに焼き上げると無駄になりません。

 (惣菜パンや菓子パンは、すぐに食べ飽きてしまうので、プレーンな食事パンにも転用できる組み合わせにしています。)

 食パン用に作っておいた苺ジャムから連想したのでしょうか。「今度は、レアチーズケーキ作って〜♡来週のデザートは、絶対にレア〜チーズケーキ〜♪」と、教室の娘っ子からのご要望である。

 飲み屋の女将は、酵母パンから料理から調味料から漬物からお菓子まで、よろずの食べ物づくりをやらねばならぬ。

 レアチーズケーキには、苺・ラズベリー・ブルーベリーを組み合わせた3ベリーのフルーツソースが、よく合うんですよ〜!色の見栄えもバリエーション出て美しいですし、香りも良くなりますしね。(単純に、もう、その気になっている女将)。

 チョー簡単で美味しいレシピがあるので、そのうち載せましょうね。(本の仕事忙しいんだ、だから、いつになるか分かんないけど。)

薄紅ごと

 昨日の教室準備中に、(忙しくてドタパタしながらも!)、意地で写真を撮りました。

 手前、薄紅色のカブも、赤梅酢で染めました。「桜漬け」という名前にしましたが、実際には甘酢+赤梅酢でカブを1日ほど漬け込んだフツーの酢の物で、カンタンです。

 カブだけではなく、大根や山芋など、白い野菜なら何でも使えます。赤梅酢漬けにする前に、軽く塩して余分な水分を布巾で抑えておくと、仕上がりが水っぽくなりませんよ。

 赤梅酢にはすでに塩分や酸味がついているので、合わせ酢は控えめな味加減で混ぜ加えます。

 赤梅酢は、長期間常温に置いておくと(日光のせいで)退色するので、色だし用のものは(=撮影用のものは)、冷蔵庫で保存します。梅干し、紅ショウガも然りです。

 (撮影用のものをチャッカリと、冷蔵保存しておくところなんざあ、計算深いというか、打算的と申しましょうか、ズーズーしいと言うべきか…。)

 花見気分の陽気とは、程遠い寒さでした。桜の花も、まだ、二分・三分咲きといったところでしょうか。

 でも、桜花見弁当チックなお料理は、教室のみんなに十分キャピキャピと喜んでもらえましたよ〜。文字通り、花より団子ですなあ…。

 桜の花ご飯は、赤梅酢と甘酢で味付け。断面が、しずく形になるように棒状に成形した薄紅色の酢飯を2本作り、2本をぺったんことくっつけてから、側面に海苔を巻きつけて1cmほどの厚さに切ります。
 一切れは花びら1枚。満開咲きにしたければ、5切れをくっつけます。花びらは、みじん切り紅ショウガと白ゴマ少々で飾ります。

 花吹雪は、ひとひらずつですね。♡ラブ♡ラブ♡マーク♡になって、これはこれで可愛いんだよ。

 彼氏のお弁当にいかがでしょうか?

 お花の周りの緑の海苔巻きは、青紫蘇とちりめんじゃこを素揚げしたものを混ぜ込み、さらに、色出しとして、青紫蘇みじん切りと青ノリを混ぜ込みました。
 干し椎茸の甘辛煮を芯にして、細めの海苔巻きにして、上からグチュッとつぶして、断面図が葉っぱ型になるようにします。こちら、味付けは塩味で、甘酢は使っていません。青紫蘇の風味だけで、十分美味しいんです。

 全体的には、味覚というよりは視覚を楽しませる料理です。薄紅色、若草色、黄色。この三色があると、春めいた華やぎを感じますね。

 華やぎを引き締める色も大事ですね。これは、椎茸の含め煮と、たたきごぼうの黒色に御役目を引き受けてもらいました。

 紅菜苔(菜の花の一種)とキュウリの糠漬けも、春めいた彩りを添えます。

 お重箱詰めする料理、大好きです。気持ちがウキウキ上向きますね。元気出しに役立ちますわ〜。

 え、パンの方ですか?今回もぶっけ本番でしたが、常日頃の行いが良いせいか、ちゃーんと上出来に仕上がりましたよ。最近は、ぶっけ本番に強くなってきたな。