定番アイテム・バターロール

 春の定番アイテム、バターロールです。

 プレーンな生地で、オーソドックスに作ってもよし、オレンジピールやクルミをアクセントに加えるもよし。

 リッチな配合の基本生地です。中種の熟成具合は許容範囲が広いのでラクですが、やはり(毎度のことですが)、3日目か4日目の種を使うのが無難ですね。

 この生地、オーバーナイトで作ってみました。夕べは比較的温かかったですから。

 夕方、5時に仕込んで、暖房のない部屋に置き、翌朝7時からストーブの傍で保温して、9時過ぎに一次発酵完了。

 掃除だの洗濯だの朝ごはんだのの「ベンチタイム」(!?)を取りながら、ダーラダラと成形。(早い話が、もののついでの成形)。

 二次発酵は、温度(30度弱)も湿度も低めだったので、2時間以上でも、まだ、ちょっと不足気味のお顔ですね。もう少し高めの温度・湿度のほうがよいです。今日は気温が高めなので、保温を警戒して控え目にしたのが、アダでした。

 というか、二次発酵させたまま、買い物に出かけたので、なるべくゆっくりと発酵してほしかっただけなんですがね。

 春からのオーバーナイトに入る時期ってあるんです。

 春先までは、冬のおふとん状態で寝ていますでしょ。でも、とある時期になると、冬のお布団では、暑くて寝苦しくなる温もりになってくる。毛布取らなきゃ、とか、かけ布団を薄いものに取り換えなきゃ…とか感じる時期。(住居によっても、地域によっても、みんな違うので、一概に何月何日とは言えません)。

 そのくらいの時期になると、オーバーナイト(12時間から15時間)がおあつらえの開始時期になります。もうじきですね。

 バターロールは、発酵判断の許容範囲が広いので、のんびりできるパンです。季節の変わり目の春先に、オーバーナイトを試すときには、このような「のんきなパン」で試運転を始めます。今週のパンです。

 土曜日に仕込んで、日曜日のお休みの日に、ダーラダラ焼くと都合よいでしょう。

 発酵未然でしたら、翌朝に取り返しがつきます。