白味噌仕立てのラーメンスープ、苦戦しております

 楽勝だと思っていた「白味噌ラーメン」のスープは、ただいま、予想外の苦戦を強いられております。

 甘ったるいのよ。切れが悪いの。お雑煮じゃあるまいし。

 お休みの日に、なんで、台所をゴタゴタにして、試作をしているのか…。自分がアホらしくなっちゃいまーす。国立科学博物館(上野)でやっている「菌類の不思議・きのことカビの仲間たち展」は、明日までの開催。

 明日までに行かなきゃ、見られないんです。(生徒たちは、すでに、とーっくに、見てきたらしい。あまり評判は良くなかったけど。)

 時間がない。だから、白味噌は嫌いなんだ。

 代わりに………。(くそっ!)

 白醤油の「海老天玉丼・みぞれ雪煮仕立て」です。お渡しした「白だし」を使って簡単に作れま〜す。

 a・まず、温泉卵を作っておきます。(土鍋に、手が長い時間入れられないくらいの温度の湯を満たし、烏骨卵を1時間ほど入れておきます。)

 b・海老を天ぷらに揚げておきます。揚がったら、白だし少々を振りかけておきます。

 c・鍋に入れた白だしに、出し汁少々を加え、火にかけ、大根おろしと小松菜を入れて、一煮立ちさせます。

 熱々のご飯を丼によそい、b・エビ天をのせ、c・大根おろしと小松菜の入ったをその上からかけて、a・の温泉卵を割り入れます。

 万能ねぎの小口切り、甘酢漬け生姜の千切りなどをトッピング。

初春の山野草のような、彩りも豊かな、美しい丼物ができあがります。名づけて「春の雪」。(ライバルは、三島由紀夫だな)。(…・。しーん。)

 みぞれを白く仕上げたかったのです。ですから、白だし、白醤油。淡雪を割って出てくる山野草の芽と花。一番手は、福寿草ですね。宇宙の卵みたいな、小さな雪割りクロッカスの開花も大好きでした。みぞれ雪が、泥混じりの色でしたら、ちょっと悲しい。

 真っ白い春の雪の中から、春色のいのち。

 そんな、春を待つ風景を日常雑器のおどんぶり椀の中に描きたかったです。

 でも、これ、やっぱ、どんぶりじゃダメだな。漆塗りの朱の木椀にすればよかったかもな。

 気温の低い日曜日でした。

 

白醤油の残渣で干物づくり

 醤油づくり・その後には、搾りカスのもろみや、引いた澱などが残ります。

 残り物には福がある。捨てずに何かに役立てたい…。塩が加わっているので、当然、かなりしょっぱいのです。

 ここ2、3日の真冬らしい冷え込みを利用して、お得意の干物をば。

 ということで、「白醤油の残渣」を=「魚を漬け込むための塩水」に見立て、1パック100円のヒシコイワシを漬け込んだ後に、一夜干ししてみました。

 塩水よりも、塩角がなく、旨味が強いのです。いうなれば、白醤油漬けの干物です。奥の手の「漬け汁」(=元・白醤油の一部)を見られなかったら、高級品(?)です。見られたら、単なる廃物利用。でも、味は同じですよ〜。

 プロの業者さんは、お醤油の残渣を産業廃棄物として、(有料で)捨てていますが、手作りならば、残渣すら貴重品です。

 魚などの干物づくりや、野菜のお漬け物などに、大いに活用できると思うのです。白醤油づくり・その後の課題は、いかに残り物の福を生み出すかですね。

 今回、魚の干物に使ったのは、液体状の澱の部分です。ワインの澱のように、濁ってとろりとしています。(白醤油の澱には、コウジカビの花粉も混じっています)。

 浸け液として使い終えたら、火入れをしてアクを取り除き、容器に詰めて冷蔵庫で保存します。カフェオレみたいな色になっちゃったですね。

 色があるので、白身魚には使えませんが、着色を気にしないものなら何度でも使い回せます。

 昨日の教室では、みんなに白醤油の料理も試食してもらえたし、お年賀の白醤油調味料(白だし)も渡せました。

 「讃岐うどん」のつもりが、本物の讃岐うどんを買いに行けず、やむなく私の手打ちうどんとなりましたが…。(ごめん。一身上の都合です)。

 遠路はるばる岡山や大阪からいらした方もおられます。寒いところ、わざわざお越しくださり、どうもありがとうございました!(せめてうどんくらい、高級品を買っておけばよかった…・。)

 ぬくぬくと国分寺にいながらにして、全国各地のウマいもの話を伺えるのが、ラッキーです。大阪に、白味噌仕立ての美味しいラーメンがあるとのこと。耳ダンボ。

 本日のお休デーは、「白味噌仕立てのラーメンスープ」の試作で遊ぶことに決めました。たぶん、昆布をきかせた和風だしがベースかな。ニンニクやラー油なんぞを加えても合いそうだ。豚肉入れてもいいのかな。長ねぎの風味は必須だな。

 想像するだけで、ゴックン!です。