発酵生地の方も、もう焼きあがっちゃいました・豆味噌バターケーキ

 夜8時に予定していた生地発酵が、豆味噌のせいで、やけに早まっちゃいました。

 予告よりも、かなり早く焼け上がりました。(午後から天気が悪くなり、光量不足。鏡のレフを立てて写真を撮ったので、良くない写真です。午前のものは自然光でした。)

 写真のものは常温(23度)放置で4時間ほど発酵させたもの。ただ今は、5時間半放置したものを2本焼成中です。4時間で、すでに生地中には細かい気泡がびっちりと湧き上がっていました。

 焼くと、面白いほど膨れ上がります。こりゃ、まさに天然膨張剤だわな。

 高糖度にもかかわらず、発酵が早いのは、パン種を多め(60%)に入れたせいもあると思います。豆味噌の配合は粉1ポンド(450g)に対して40gほど。ケーキなので、パン生地ほどの塩気は欲しくなかったからです。(パンの場合は、粉300gに対して50gほど)。

 ラム酒(マイヤーズ)をたっぷりとしもわせて、明日まで寝かせ、味を落ち着けてから、食べ比べてみますね。

 田舎の親に、モニタリングかねて送った発酵生地と無発酵生地2種類のパウンドケーキ。

 袋の上に「発酵種入り・発酵生地」と書いたシールを張り付けておいたのに、「あんた、ちょっとパン臭いよ」と、間の抜けた感想を言ってきたんだわ。

「パン臭い」とは、批判か、それとも、お褒めのお言葉か?「まずかった?」と尋ねると、「んにゃ、どっちも、うまかった」ですって。早い話が、食えりゃいい程度の味覚ですか、お母さん。「言われなきゃ、気付かないよ」。張られたシールは上の空だったらしい。

 さすがー、私のお母さん。と、思いきや、母のみならず。田舎に住む私の友達も、(母から渡されたパウンドケーキを食べた後から)、全く母同様の反応だったそうだ。

 美味しくて、両方とも「ガツガツ」食べちゃったので、どっちがどうなんて、思いもしなかった…そうなのです。

 なんてこっちゃ…。

 言われなきゃ気付かないのなら、パン種生地でがっつり「かさ増し」して、カロリーダウンさせたもののほうが、原価コスト削減できていいじゃん。出来上がりの本数も増えるし。デブの元の油脂や砂糖も削減できるし。一石二鳥じゃん。

 と、母に申しましたら、「んだわ〜、パン種入れて、がっつり、かさ増しをしろ!」ですって。お年の割には、ちゃっかりしていますわん。プハハハハ!

ラーメン屋のメニューか?味噌バターケーキ!?

 昨日の教室で、「今度は、豆味噌をバターケーキにするぞ〜!」と、騒いでいた私。

 本日の日曜日、さっそく実行。

 豆味噌をクロワッサンやパン生地に配合するところまでは、笑っていた人たちも、「豆味噌ケーキ」と聞いたとたん、(そこまでやるか〜…)といった面持ちになりました。

 味噌バター。醤油バター。まるで、北海道のラーメン屋メニューみたいだな。

 実は、今、実験中なのです。

 発酵種を加えたケーキ生地を普通のケーキ同様にすぐ焼くもの(つまり、ケーキ生地そのものは発酵させずに、パン種生地がケーキ生地に混じっている状態)と、それと同じ生地を半日放置して、ケーキ生地全体を発酵させたものとの違い。

 生地の内容物は、まったく同じなのですが、片や「発酵生地混入の半発酵物」。もう片方は、「発酵生地で発酵させた完全発酵生地」。

 当然、焼き上がったものに、違いは出てきます。さて、どちらが、美味しいのか?

 この実験に関しては、豆味噌の混入は無関係なのですが、普通のバターケーキ生地では、つまんなーい…と思ったので、「豆味噌バターケーキ」なのです。

(毎度のことながら、動機と理由は、いつも単純なのです。)

 で、半発酵の生地は、今、焼き上げたばかりで、まだ、切れないのです。発酵生地のほうは、今夜8時の焼成。

 実験結果の報告は、明日になります。

 そして、恐怖の人体実験「味噌バターケーキ試食モニタリング」は、次回の教室…ということで。

 この「豆味噌バターケーキ」、ラム酒とクルミがアクセントになっています。

 豆味噌、バター、くるみ、ラム酒、そして小麦粉の自然発酵が醸し出す絶妙なハーモニー(音程狂っているかも)を…スリルとサスペンスとともに、お楽しみください(?)。