しつこく、まだ、ゲボゲボドロドロの水種生地の続きをのせます。
これ、ホントに役立つんですよ。うちのパン種を維持している方たちには、ぜひ、活用していただきたいアイテムなのです。(前回のブログにのせたレシピも、活用してください)。
元種を良好な状態で維持して循環させていくためには、最低でも月に3,4回はパン作りを行っていかないと、適正管理できないのです。思いつきや気まぐれだけでは、続きません。
時間も手間もかかる自然発酵の酵母パン種で、製パン性の高いまともなパンを恒常的に作り続けるのは、膨大なエネルギーを要します。
忙しい月だってありますし、体調が思わしくない月だってあります。暑くなり過ぎたり、寒くなり過ぎたりの時節だってあります。
でも、雨が降ろうが、風が吹こうが、日照りになろうが、継続あるのみ。
ということで、逆境条件にあり「ヤバイ」と感じるときには、手軽な酵母パンづくりで、ラクしていただきたいのです。しんどいときには、ラクしてもらいたいと、長年かかって試作とレシピづくりを続けました。
お菓子とパンの合体、オリジナルの「ハーフ酵母パン」です。
お菓子作りでもなければ、正規のパン作りでもありませんが、クラッカーや、蒸しパンや、ドーナツや、スコーンや、ワッフルや、パンケーキが、パン種で、作れてしまうのです。ベーキングパウダーも重曹も必要ありません。
ただ、材料を混ぜるだけ。ハンドミキサーやフードプロセッサーがなければ、ゴムべらで、かき混ぜればいいだけです。
お菓子の基本「さっくりと、捏ねないように混ぜる」ではなく、ネチネチと粘りが出るまで、混ぜるだけ。さっくり混ぜるという抽象的な方法よりも、ネチネチ混ぜるほうが、ずっと簡単で、誰にでもできます。
生地が、「リボン状」になるまで、ねちっこく混ぜてください。リボン状とは、へらで生地を持ち上げると、生地が帯状になって(途切れずに)トロトロとつながって垂れ落ちてくることを言います。(写真・ご参考までに…。これ、撮るの、苦労したんですよ。右手にゴムべら持って、生地をタラタラ垂らしながら、左手でファインダーのぞきながら、シャッターを押すの。難しかったわ〜。)