汗ばむほどに晴れ渡った空。
並び始めた夏野菜が嬉しくて、気も早く「とうもろこし」を買ってしまいました。
田舎の親の家庭菜園のとうきびが、本当は一番うまいんだけど、待てないのよね。(もう、年だから、今年は当たらないかもしれないし。)
とうきびは、皮ごと蒸すのが風味良いです。
人参(すりおろす)、じゃがいも(蒸してつぶす)、かぼちゃ(蒸してつぶす)、青菜(塩ゆでしてピュレにする)、山芋(すりおろす)、トマト(ピュレにする)など、野菜で捏ねるパンは、発酵が早く、しかも、彩りも楽しく、フワフワしっとりと焼き上がります。
問題は野菜の水分含有量ですね。
野菜に含まれている水分を生地に加える水分に見立てます。で、これが難しい。
モノによって、かなりまちまちなんですよ。
楽しいパンなのに、正確なレシピを書けなくて、最近の教室では、ほとんどやらなくなりました。かつて、店でも若い女性客に人気のあったパンなのですが。
急に懐かしくなって、とうもろこしでパン生地を捏ねました。今回のレシピは、蒸したトウモロコシ200g+水125cc=これが、水分。300gの小麦粉に対してです。(そのほか、塩小さじ2弱、砂糖大匙1、粉乳大匙2、バター30g、中種150g)。
一次発酵は30度で4時間です。
水をたった40%ほどしか配合していないのに、とうもろこしから水分が出て、生地はイングリッシュマフィンのように緩くなりました。とうもろこしが砕けて生地に混じり、たまご色のパン生地になりました。
つぶれ切れずに、ぽつぽつ残っているコーン粒も、ごあいきょうです。
コーンミールを振りかけて、プレーンに焼き上げたり。
チーズとベーコンをのせて、惣菜パン風に焼き上げたり。
型に詰めて、食パン型にしてもいいのです。
もう少しすると、本格的な旬になりますね。とうもろこしがたくさんある時に作ってみてください。
とうもろこしの甘味、フワフワしっとりの優しい口当たり、たまりませんわ。夏のパンです。