朝日の中で飛ぶ味噌漬け床

 味噌の写真撮りって、難しいんだよなあ…。一歩間違うと○ン○ちゃんみたいになっちゃうんだもーん。

 朝の生まれたてのお日様の光って、難しいんだよなあ…。青くなったり、真白に飛んだりするんだもーん。独特の波長を持った光線ですよね。

 朝日の中で、飛ぶ味噌漬けの三番床!(やはり、うまく撮れなかった。前振りで言い訳しといたもーん)。

 毎年、これくらいの季節から暗躍する味噌の漬物床です。

 一夜漬けや糠漬けが始まるでしょう。そうすると、糠漬けが毎日の漬物になるから、食べ飽きちゃうのよね。残ったり、忘れてて酸っぱくしちゃったり。持て余すんですよ。

 で、持て余し糠漬け野菜を味噌床へ預けます。先ずは一番床。一番床で元の漬け床の味が抜けます。そして二番床へ。これで味噌漬け味になります。とどめの一発で三番床へ。ここにはずーっと入れておける。長期保存できる最終床です。

 ほかの漬物のように、期限付きで食べ急がなくていいので、すごく便利なんです。いうなれば、持て余し漬物を長期保存可能にする保管庫みたいなもの。

 味噌床の中には、元・一夜漬け、元・糠漬け、元・粕漬け、元・沢庵などの様々なアイデンティティーの複合民族的漬物が目白押しでございます。大根あり、きゅうりあり、ニンジンあり、瓜あり、ごぼうあり、ナスあり…です。まるで、年間漬物のタイムカプセルのようで、実に楽しいのです。

 味噌床は、味噌の重量の3分の1くらいのキビ糖を混ぜ込んだだけの簡単なものです。自然にアルコール発酵するので、みりんや酒は入れません。
 味噌はこの前も書いたけど、豆味噌に玄米麹を混ぜ込んで、ダブル麹菌にしたかなりコクのある自家製豆味噌です。
 もし、味噌を作らずに市販の味噌を使うのでしたら、麹を適量混ぜ加えて活性化すると、味があがりますよ。(麹は温かい日本酒に浸して柔らかく戻してから市販味噌に混ぜ加えてください。円やかに旨味を増しますから。)

 味噌漬けは、そのまま漬け物として出してもいいのですが、棒状に切って海苔巻の具
にしたり、みじん切りにして稲荷ずしのご飯にまぜたり、かやくご飯やかくや飯の具にしたり。濃い味を生かして、なにかと料理に使えるので重宝しています。