クリスマス、おめでとうございます

 昨日のキラキラ天気の温かさとは打って変わり、静かな寒い朝になりました。

 御子イエス様のご降誕日をお祝い申し上げます。枯れ木の枝が乳白色の空に、細い手指を差し延べているかのようです。お日様にも乳白色のフィルターがかかり、ほんのり優しい白金色です。

 家でゆっくり過ごしましょうか、クリスマスですから。

 クリスマス菓子のシュトレーン生地をアレンジして、田舎風のどっしりしたビスケットを焼きあげました。
 くるみ(中)、チョコチップ(左)、ミックスシード(右)の三種類。配合と作り方はシュトレーン生地とほとんど同じです。

 捏ねた生地を1日発酵させて、好みの形に成形、二次発酵を1,2時間ほど取ってから、ふたをかぶせて低温(160度)で30分ほど焼成します。

 作りたての生地はべたべたして扱いにくいものですが、発酵させると、手に付かずに扱いやすい生地に変わります。ですから成形は思いのままです。子供でも粘土遊び感覚で扱えるクッキー生地になります。手びねり、型抜き、断ち切り、なんでもOKです。

 パン種を使うクッキーは、普通のクッキーよりも油脂や糖分が控え目です。発酵が生地を糖化させて、膨らませ、旨味や風味を増してくれます。ポイントは、一次発酵も二次発酵も、急がずしっかり取ることです。発酵未然ですと、重たいだけのクッキーになってしまいます。

 お菓子づくりをしながら、家でゆっくりと過ごすクリスマスもいいものです。シュトレーンならクリスマス期間限定になってしまいますが、ビスケットなら、年中無休です。パン教室は年末年始休みですが、こんな焼き菓子も酵母パンづくりの仲間です。

 心安らかなクリスマスの日でありますように。