写真、撮り直したよ

 本日、早朝に、レフ使いまくって露出いじって撮った写真が不自然だ。あまりにもヒドイので、お日様が高く昇って光量十分になってから自然光で、また、撮り直したよ、ドングリパン。

ドングリ、ゴマ、クルミ、雑穀、ソバ粒、オオムギ、古代米、粗挽き小麦(グラハム)、自然発酵種の平パン。

 縄文クッキーに近い材料。(クリは季節がら、もうなかった。あと、イノシシの血が入ればパーフェクトかな…。ただし、これはカンベンしてくだせえ。)

 先ほども書いたけど、縄文クッキーから検出された「酵母」というのが気になる。蜂蜜や野生の果実などが加われば、付着している天然酵母のせいで、簡単に発酵してしまう。たぶん、わざと加えたのだと思う。生地を発酵させて気泡を持たせ、食べやすくするために。

「クッキー」と言うよりは、モチや団子やパンに近い主食だったであろうと推測しています。上記材料を捏ねて焼くだけなら、クッキーというよりは石に近いものになってしまって歯が立たない。煮て柔らかくしたものに、つなぎとして野鳥の卵や動物の血液など、加熱すると固まる成分を加えて焼いたのでしょう。これに酵母が加わると、発酵して気泡を持ち、かなり食べやすくなる。
 もし、クッキーのように歯で噛み砕ける状態にするのであれば、かなりの量の油脂の配合が必要になる。しかし、人為的に加えられた油脂は検出されていないようだ。
 ということは、やはり、酵母の発酵でフワッとさせて、食べやすくしていたとしか考えられないのです。
「縄文クッキー」は、クッキーではなく「縄文ドングリパン」だったのだと思います。考古学者が、パン作りとクッキー作りの材料や配合の違いや、作り方の違いを事細かに知っているとは思えないです。そういうことに関しては、たぶん私の方が詳しいはず。専門ですから。

 先にも書きましたが、自然採取の主食ドングリと同時に、米や麦の原始的な農耕も始まっているので、採取と栽培作物が主食の中に共存していたとも考えられます。

 野生動物の獲物が狩猟できない日もあったことでしょう。でも、「縄文ドングリパン」この栄養素豊かなパンがあれば、狩猟できない日も栄養源には困らなかったはずです。コメやムギなどの食味のよい穀物よりも、縄文ドングリパンのほうが、栄養面では各段に上です。ほぼ完全食と言ってもいいでしょう。

 ビタミン、ミネラル、脂質、タンパク質、カロリー、食物繊維、すべてにおいて、とても優れた主食パンだと思います。見た目は悪いかもしれませんが、本当に美味しいんですよ。硬そうに見えるかもしれませんが、水分配合が多いせいで、意外にしっとりしていて食べやすいんです。

 今度の教室…ふふふふふ。「縄文パン」やろうぜ。で、イノシシは、どーする?

 バイオマスエタノールも、サトウキビなど使わずに、ドングリのデンプンを使えばいいのにねえ。農薬も要らないし、放っておけば実る。あちこちにブナ科の木を植林して。ドングリいっぱい拾える森や林が増えるかもよ。

まだ、やってんのお?「ドングリパン」

 初校ゲラ前に、原稿を手直ししなければいけないというクソ忙しい時なのに、豆味噌用の大豆は蒸しているは、ハスカップ入りのシュトレーンは16本も仕込んでいるわ、挙句の果てに、まだ、ドングリパンに執着しているわ…。

 で、原稿、どーよ?…。はあ?

 最終氷河期以降の植物分布を調べる。ブナ科ドングリの広葉樹林の発達は、やはり1万年前くらいからと考えるのが妥当か?ドングリの主食と農耕作物は、当時はまだ共存していたのかもしれない。
 縄文時代の「炭水化物加工品」(つまり、パンかモチかクッキーみたいなもの)分析を調べる。ドングリ、雑穀(アワ・ヒエ・ソバ・オオムギ)、イノシシの血、鳥の卵、クルミ、クリ、ゴマ、そして、酵母。

 氷河期が終わって温暖化すると同時にナウマン象やマンモスなどの大型動物が滅んで、猪や鹿などの中型動物が出現しているねえ。でも、それまでは、北海道・サハリンが、まだ、ユーラシア大陸の一部とつながっていて、日本列島も大陸だった時代だね。

 炭水化物加工品の原材料を見ると、なんだか、今の私の食材と大差ないような気もするんですけど…。使っていないのはイノシシの血くらいですねえ。まあ、これも、OKストアーに行けば猪肉を買えるから、やってやれないことはないんだけど。(何もそこまでやることはないし)。
 「酵母」というのが気にかかる。まあ、材料が材料なもので、自然発酵してしまった食材を使ったのでしょうが、・・でも、それとも故意に加えたのかな?故意に加えるのであれば、ますます私と同じじゃないか。わたしゃ縄文人か?

 同じような材料を使って、エジプトのパン・エイシの配合で平パンを焼いてみました。香ばしくて美味しい…。(どんな味覚をしてるんだ?)

 ドングリ主食と栽培穀物は、共存していたに違いない…と思えてしょうがないですねえ。ちなみに、アズキ、ダイズもすでに栽培していたようです。わたし、進化していないのかもしれない。