プラムソース

 台風一過の晴天。あ・・あつい!猛威を振るった台風はおらっちの田舎へ行ってしまったようです。

 食欲は夏に逆戻り。またまた梅干アイテムです。

このプラムソースの正体を言い当てれる人はまずいないです。「甘酢あんかけ?」とか、よく言われる。ちゃうねんでえ。こらあなあ、梅干やで。

 梅干を裏ごしして練り梅を作り置きしています。これ、便利なのよ。裏ごしの手間が面倒だから、時間のあるときにまとめて作り置き。

 この練り梅、そして醤油、砂糖、みりんを各1ずつ。つまり、全て大さじ1なら大さじ1ずつ。これを鍋に入れて一煮たちさせます。加熱することで梅の天然ペクチンが固まり、とろみのある濃度がつきます。味は梅干を使ったとは思えない別の味になります。
 揚げだし豆腐、肉や魚のから揚げ、温野菜、タコやイカなどの魚介類に添えます。甘酢あんかけにして合う料理になら何でも使えるのです。

 例えばこれにごま油とオイスターソースを混ぜると、とたんに中華風の調味料に早変わり。とりのから揚げにからめると、とても美味しいし、冷やし中華のトッピングソースとしても使える。
 醤油の代わりにナンプラーを使い、唐辛子をどばっと入れるとエスニック風の調味料になります。
 濃度のあるソースなので、トッピングソースとして使います。ボディーに使うソース(調味料)はとろみのない別のソースを組み合わせます。ふたつの味のソースを使うことで味に幅と奥行きが出ます。

 甘酢あんかけのソースなら、日持ちせず作り置きがきかないけれど、梅を使ったプラムソースなら保存性が高くて作り置きも平気です。とろみのせいで、素材へのからみもいいので、味のしみにくいもの(たこやいかなど)にも、おあつらえ向きです。

 練り梅にするのが面倒だったら刻み梅干でも大丈夫だよ。必ず、加熱してペクチンを固まらせるのがポイントです。
 加熱した梅は生梅(梅干も生梅)には無い「血液サラサラ効果」があります。加熱することで生じる効用です。
 プラムソースを1びん作り置きしておくと、残暑厳しい季節の料理作りに重宝します。