レーズンカンパーニュ 今週のパン

 夕べの雷雨はすごかった。ともちゃん、大丈夫でしたか?避難勧告が出た地域だもんね。とは言うものの、天変地異が大好きな私はこの丸山が水没しても…、アースオーブンを逆さまにしたお碗の舟にのり、ヘラヘラと笑って生き延びてやるぜ。(あ、ウチの舟は一人乗りなのね。他の人は乗せられないからね。私にすがりついても無駄よ。)

 はい、今週のパンはぐっと秋めいてレーズンカンパーニュです。レーズンの入ったカンパーニュって、料理とも合うのよね。白いフワフワの甘いレーズンパンならばちょいとキツイのですが、カンパーニュなら大丈夫。
 とはいっても、どこぞのレーズンカンパーニュみたいにゴツゴツに硬く酸っぱく作ってはパンが主張しすぎて料理のお供どころではない。リーンなカンパーニュとはいえ、きちんと気泡を立ててある程度軽い食べ心地にしましょう。レーズンが発酵中に生地水分を吸うので、プレーンなものより水分を多めにします。捏ねも多めにね。全粒粉とライ麦粉の配合はプレーンなカンパーニュより心持ち控えめにして軽さを重視。はい、これでどんな料理とも合うレーズンカンパーニュになります。配合する中種は必ずリフレッシュメント。これも軽く食べやすく作るポイントです。発酵さえ適正であれば焼きいろ豊かにボリュームたっぷりに焼きあがります。

 ムードのあるパンですよね。カンパーニュって。パン籠になかにあっても、かっこいい姿で鎮座するように作ってください。コツさえ抑えると、作りやすいアイテムです。

 チーズの料理、野菜料理にもよく合うパンです。生チーズを塗って食べるだけでも美味しい。赤ワインにも合うし…。