一次発酵と二次発酵 今週のパン

 今週のパン教室は一次発酵と二次発酵の違いをオベンキョーします。捏ねて発酵させ、膨れたパン生地をまたつぶして丸めなおし、仕上げの二次発酵をしてから焼き上げるのがパン作り。
「せっかく膨れたものをなぜつぶすの?そのまますぐに焼いちゃダメなの?」という素朴な質問を受けます。
 もちろん、一次発酵だけですぐに焼き上げてもパンにはなるのです。写真左のパンが一次発酵だけで焼き上げたパンです。右側のパンがいつもどおりに、一次発酵した生地をつぶして丸めなおし、二次発酵させてから焼いたパン。
 一次発酵だけのパンは捏ねた生地をすぐに直接丸大型に詰めました。そのまま3時間半ほど放置して2倍半くらいに膨れたら即そのまま焼成。捏ね以外、生地には一切触れていません。仕込みから4時間以内で出来上がってしまいます。
 二次発酵のパンは上記と同時同様に捏ねた生地を3時間半めでつぶして、丸め直し。丸大型に詰めて2時間ほど二次発酵させてから焼成。仕込みから6時間目で出来上がり。
 クラムやクラストの違いは分かりますでしょうか?味も違います。種を増やして温度をかけて、一次発酵だけで焼き上げると、イーストパン並みに早く仕上げることだってできるのです。早い話、種量と作り方次第で何とでも作れてしまうのです。
 しかし、それなのに…。何が悲しゅうてわざわざ時間と手間をかけるのか?
  
 はい。これが今週のオキョーシツのオベンキョーなのでございます。