砂糖漬け

 今年の梅加工も終わった…と思っていたけど、もう一品。酢漬けにして1ヶ月ほどたった梅を取り出し、砂糖漬けにしました。

 ゲッ…甘い梅干になるのか…?と、お思いでしょうね。

 確かに、しょっぱくはないですが、別段甘いというほど甘いものでもありません。そして、すごく美味しいというほどでもありませんし、別段不味いというものでもありません。

 梅の香りが乗り移った酢を作る(酢漬け梅)最中に、酢漬けになった梅だけを取り出して、好みの量を作ります。今回は酢漬け梅400gに対して生砂糖(茶色くて粗いキビトウ)100g。そして味を締めるために赤梅酢を50ccほど。(微妙な塩味が添えられます。)
 これらを空き瓶(ふたが酸に耐えるもの)に詰めて、全体に砂糖がまぶさるように揺すり、数日放置しておきます。最初は砂糖まぶしの梅ですが、砂糖がじょじょに溶けて液体化してゆきます。(ときどきビンをゆすってあげましょう。)4〜5日目で梅全体に液体が行き渡ります。(写真手前。奥のビンは梅の酢漬け1ヶ月目)。

 1週間目あたりから早々に食べ始めることができるのです。梅の甘酢漬けとでも呼んだほうがいいでしょうか。ほんのり甘くて、少しの塩味も感じて、でも酸っぱさは不思議と強くなくて食べやすいのです。マイルドで若い味の梅干もどき…といったお味です。

 梅干作りが面倒だったり苦手だったりする方は、このような砂糖漬け(梅の甘酢漬け)にしてみるのも手でしょう。酢漬けにしてから砂糖に漬けるので、腐敗や発酵の失敗もありません。簡単ですし、誰にでも作れます。さほど甘くないので、食事に出してもおかしくないです。お菓子のようなお茶請けにしたい場合はもっと砂糖を増やしてもいいかもしれません。もう、梅も終わりですが、北のほうはこれからでしょう。間に合ったら、このような一品も作ってみては?